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お知らせ

今年の報恩講(10月12日・13日)の法座は、住職の法話と落語家桂吉坊さんの仏教落語となります。どなたでもお気軽にご参詣ください。2025.6

住職が理事長を務める雅楽団体「天王寺楽所雅亮会」が、カリフォルニア大学とトロント大学の招聘を受けて、9月下旬に北米公演を行うことになりました!2025.6

願泉寺について

 願泉寺(がんぜんじ)の創建は飛鳥時代に遡ります。聖徳太子様の側近であった小野妹子の八男、多嘉麿が、四天王寺建立に携りました。その功績に対してお太子様から土地を賜わり、仏教道場となる庵を建立したのが願泉寺の始まりです。平安時代には天台宗に帰属し、室町時代以降は浄土真宗の蓮如上人に帰依し、現在は浄土真宗本願寺派に属し、お念仏(南無阿弥陀仏)が響くお寺になっています。

 お太子様の時代以来、浪速の地で仏様の教えを伝え続けて1400年。数々の日本史の大きなトピックに関わってきた古代からの遺跡であるだけではなく、雅楽や茶道など諸伝統芸能とのゆかりが深く、歴史の深みを感じることのできる空間になっています。

 現代人の宗教生活にも積極的に関わろうとしています。現在は約1000坪の敷地に、本堂、会館、300坪の境内墓地、駐車場を備えて、多くの門信徒と共に歩んでいます。門信徒以外の方にも永代墓はじめお弔いの施設を各種設置し、人生の悩み、仏事・葬儀のご相談にも乗らせていただいています。

 お立ち寄りの際は大阪府の名勝庭園に指定されている願泉寺庭園で都会の中にいながら世俗の喧騒を忘れることができます。拝観は自由ですので是非ご参詣ください。

 願泉寺HPへようこそ。日下山第四十四世住職の小野真龍と申します。小野妹子の八男であった多嘉麿を開基とする当山は、日本でも有数の歴史を持ったお寺です。

 幾多の火災や戦乱を経験しながらも聖徳太子以来日本に根付いた日本仏教の発展とともに歩んできました。

 お太子様は、お釈迦様の教えの根底にどんな人であってもすべての人を救いたいという大いなる慈悲を見ておられたと私は考えています。また、自分を含めてすべての人は愚かな凡夫であるという自覚をももっておられました。当寺が属する浄土真宗の開祖であり、お太子様を尊敬してやまなかった親鸞聖人の教えの本質も同じところにあると思います。

 当山には、膨大な歴史の蓄積がありますが、歴代住職は常にそこから智慧を得て、時代ごとのやり方で民衆の救いに主眼を置いてきました。現代においても皆様の宗教意識に寄り添って、人生の悩み、仏事、墓地のご相談を受けていきたいと考えています。その入口としてこのHPを設置しております。是非、御覧いただいて当寺へアクセスしてみてください。

住職 小野真龍

1965年生まれ。京都大学で法学・哲学・宗教学を学び、京都大学博士(文学)となる。哲学、仏教に関する論文多数。宗門校である相愛大学の准教授を務めたのち、願泉寺住職となり、現在関西大学客員教授も兼務。願泉寺建立に由縁のある四天王寺の雅楽の伝統を守る一般社団法人雅亮会(天王寺楽所雅亮会)に属する雅楽演奏家でもあり、現在は一般社団法人雅亮会代表理事理事長。2023年に一般社団法人雅楽協会代表理事に就任し、雅楽界の発展にも尽力している。著書に『ハイデッガー研究』(京都大学出版会)、『雅楽のコスモロジー』(法藏館)、『天王寺舞楽』(法藏館)

葬儀・法要

 願泉寺では、門信徒の方の葬儀、法要を随時お受けし、住職を導師として丁寧に執行しております。その他門信徒の方の求めに応じて、逮夜参り、お盆参り、お彼岸のお参り、祥月命日のお参り、新墓地の建碑式、納骨勤行、お仏壇に関わる各種の法要など各種の仏事を行っております。現在は、2人の教師資格(住職に就任することができる資格)を持った法務員がこれらの仏事の執行において住職を支えています。もちろん、門信徒以外の方でも、葬儀や年忌法要、また仏事一般のご相談をお受けしております。

 

 葬儀は故人にとっては人生最期の、儀礼を通じたお別れの対話。残された方にとっては肉親の死に際して、その意味を噛みしめ、悲しみを共有して、故人に感謝しつつ乗り越えていくための大切なプロセスです。そして年忌法要は、肉親の命日を機縁に故人を追慕するとともに仏のみ教えから死の意味を捉え直す人生の通過儀礼です。最近は安易な葬儀式の普及によって法要儀礼の簡略化や混乱が進んでいます。しかし願泉寺では、必要な個々の儀式の意味を浄土真宗のみ教えの視点からきちんとお伝えして、人生の通過点をきちんと乗り越えていけるお手伝いを致します。葬儀や法要を執行する会館施設も整えております。

 

 葬儀、年忌法要、初盆法要、お墓に関わる仏事、祥月命日法要、逮夜参り、お彼岸のお参り、お仏壇に関わる仏事などお布施や経費に関して気軽にご相談ください。ご依頼者の状況に応じて不要な負担なく執行できるように工夫したいと思います。

お墓のご相談

 願泉寺には約300坪の広大な墓地があり、門信徒以外の方にも通常の墓地の使用貸借のご相談も受け付けています。墓地の他、納骨壇「あおい壇」、永代墓「あおい廟」を設えており、様々な墓地所有のニーズに合わせて納骨方法をお選びいただくことができます。

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墓地 

ご寄進額については区画の大きさなどによってご相談に応じます。(AIによる大阪市内の墓地貸与価格110万円~)

あおい廟(永代墓)全景.JPG
あおい堂(納骨堂)全景.JPG

あおい廟(永代墓) 

墓地の中心部にある合同永代墓。納骨された方のお名前などを掲げるプレートを設置することができます。年に2回、永代墓納骨者のための勤行を行います。墓じまいの後のご納骨はもちろんご葬儀後の初めてのご納骨にもご利用していただけます。

(ご寄進額は門信徒の方は40万円、納骨を機に新規の門信徒となられる方は45万円、いずれもプレート代込み)

あおい堂(納骨堂) 

本堂地下にある納骨堂。天候にかかわらずお参りしておいただけます。後継者がいなくなれば願泉寺が責任をもって、あおい廟(永代墓)へ納骨致します。(ご寄進額についてはお申し込み者の状況によって御相談に応じます。AIによる大阪市内の納骨壇価格88万円~)

お庭・お茶室

 願泉寺には大阪府の名勝に指定された庭園があります。現在の庭園は、寛永年間(1624-1644)の火災の後、江戸時代の正徳年間(1711-1716)に京都の庭師であった正阿弥によって整えられたものですが、室町時代の絵師の相阿弥の構想に由縁があるとの伝承もあります。この庭園は元来、客殿や茶室から眺めて楽しむものとして整えられました。

 当寺の第三十一代住職定龍は、織田信長の石山本願寺攻めの際には木津砦や天王寺砦の守将を務めた武人でもありましたが、他面風雅を解した人で武野紹鴎や千利休とも親交があり、茶道にも精通していました。伊達政宗も定龍の茶の弟子となり帰国に際して大坂の伊達邸の客殿(蔽芾堂)と茶席(泰慶堂)を定龍に贈りました。この伊達政宗寄贈の客殿と茶席は、昭和12年に国宝建造物に指定され、また同年に庭園も名勝に指定されました。その大阪の名所となった茶室に好事家たちが詰めかけましたが昭和20年の大阪大空襲で惜しくも焼亡しました。

 その後、庭園にはながらく茶室を欠いていましたが、平成16年に官休庵職分木津聿斎宗詮の設計になる茶室「相應庵」を西宮の茶人の私邸から当寺に移築して現在の趣きになっております。庭園も昭和四十六年に大阪府名勝庭園に再指定されました。

 現在毎週土曜日午後に住職の妹がお茶の教室(武者小路千家)を開いています。庭園は自由に拝観していただけます。インターホンで一言お声がけください。本堂と庫裏に囲まれた奥の敷地にありますので、場所がお分かりになりにくければご遠慮なくお尋ねください。

会館のご利用

 願泉寺は、ご葬儀や法事ができる会館「葵会館」を備え、もっぱら門信徒の皆様にお使いいただいています。音響設備、トイレ、水道設備などを完備しています。

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1階

80名程度が参列する葬儀を行うことができる集会室になっております。もちろん年忌法要でもお使いいただいておりまして参列者人数1名からでもお使いいただいています。葬儀や法事に参加される人数の多寡は大きな問題ではなく、施主様がきちんとした儀礼を行うことが自体が大切です。

会館2F1.JPG

2階

15畳と21畳の和室となっております(ふすまを撤去して最大36畳の大部屋として使用することもできます)。台所も備えられていて、法事のあとの直会の食事をすることもできます。

 門信徒以外の方でも、葬儀・仏事はもちろんのこと、ご相談に応じて各種イベントや会合、講座に使っていただくことができます。

雅楽伝承

 大阪府は歴史のある土地柄であるにもかかわらず、重要無形民俗文化財は二件しかありません。その1つが「聖霊会の舞楽(天王寺舞楽)」です。毎年4月22日に行われる、四天王寺にとって最重要で最大の行事である「聖霊会」は、日本仏教の礎を築いた聖徳太子の御霊をおなぐさめする法要です。平安時代以来、舞楽法要という形態で執行されています。雅楽や舞楽が、僧侶の声明にさしはさまれる法要で、現在は6時間ほどかけて行われています。聖霊会での雅楽演奏を担当し、独自の舞態を持つ文化財である天王寺舞楽を伝承する「天王寺楽所雅亮会(一般社団法人雅亮会)」の事務所が願泉寺に置かれています。

 明治維新によって、聖霊会をささえてきた「天王寺楽所」はいったん解消され、聖霊会も途絶しました。しかし大阪の名物となっていた聖霊会の舞楽が絶えることを惜しんだ民間人が明治17年に「雅亮会」を結成し、聖霊会を復興させ天王寺舞楽を継承しました。明治26年に組織化されたときに初代会長となったのが願泉寺第41代住職の小野経龍(樟蔭)でした。それ以来雅亮会の事務所は願泉寺におかれ、願泉寺住職が代々雅亮会の中心的人物となる立場となりました。樟蔭の子息、第42代住職攝龍は雅亮会初代楽頭となり、その子息、第43代住職功龍は二代目楽頭となり、芸術院恩賜賞、芸術院賞を受賞しています。現在は一般社団法人雅亮会となって、法人格を取得し、現住職が代表理事理事長を務めています。

 雅亮会は四天王寺様から「天王寺楽所」の商標を使用することを許され、演奏団体としては「天王寺楽所雅亮会」と名乗っています。

拝観・参拝・交通のご案内

〒556-0014 大阪府大阪市浪速区大国2-2-27

TEL 06-6641-0084 住職・代表役員 小野真龍

 

最寄り駅

大阪メトロ御堂筋線・四ツ橋線「大国町」駅5番出口より西へ徒歩4分

JR環状線・大和路線「今宮」駅から 徒歩4分

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